震災から20年
- mahomiyata45
- 2015年1月17日
- 読了時間: 4分
さて、1日1本は記事が書けたらいいなぁ、と意気込み作ったこのブログですが、カレンダーを見ると、1月17日ではないですか。しかも2015年…。
何か縁あっての事でしょうから、このトピックに触れないわけにはいかないと、こうして筆を走らせることになりました。(という表現はもちろん適切ではないでしょう。なにしろPC画面上にタイピングしているのですから。)
みなさんご存知の通り、今日は、あの『阪神淡路大震災』から20年目の日なのです。私は、生まれも育ちも神戸市で(厳密には、母が里帰り出産したため違います。…が22年間ほとんどの日を神戸から出ることなく育ったので、こう言っています。)当時は2歳9か月でした。
よく記憶なんてもうないだろうと言われますが、私には、はっきりと画像的な記憶が残っています。しかし、最近、認知心理学というものをかじって、もしかしたら両親から聞いた話などで、私の脳内で作られた記憶なのではないかという思いもありますが…。
さて、地震大国、日本では、今の科学技術では、まだまだ自然災害を避けては通れないことかもしれません。しかし、私が注目したのはやはり、人災の方です。
このブログタイトルを人欲にしておきながら先に人災に関する記事を書くのはなんだか皮肉のような気もしますが。
阪神淡路大震災も大都市神戸や、大阪などの主要都市(都会)が大打撃を受けました。より便利な生活を営むために、多くの物がごった返しているような町ばかりです。
大打撃を受けた神戸がもしも田舎だったら(もちろん田舎のエリアもありますが)少しは被害が和らいだだろうということは言うまでもありません。
では、このような人災を機に考えられることは何なのか。人間の安全保障と豊かさや便利さは、どちらが社会的正義に叶っているのか、ということです。
社会的正義というのは、ご存知の通り、ハーバード白熱教室のマイケル・サンデルによって脚光を浴びた言葉でありますが、よく聞く「正義のヒーロー」とは少し違うものでして…。
どういうことかと言いますと、ブログタイトルの名づけについてご説明したように、人権を保障するというのは、権利と権利の衝突です。
正義のヒーローが活躍するときのように、必ずしも社会の中は善と悪の闘いではなく、善と善の闘いという例もあるわけです。そのときに、公共の福祉ではないですが、社会にとってどちらの善を優先すべきなのかということが、社会的正義なわけです。
つまり小さき声が揉み消されてしまうことも多々あるわけです。
本題に戻りましても、人間の安全保障というのは、少なくても日本では、国家の国民に対する義務として、保障されるものですし、社会にうるおいを持たせるためには、発展だって必要なことだと言えるのです。
要はその程度が問題になってくると思いますが、人々を守るために発展しないわけにもいかないし、かといって安全を放置することは違憲ともいえるのです。
…なんとも難しい問題です。
こういう機会といっては何ですが、この機会にこそ、災害、もしくは人災を避けることができないのであれば、それをどう軽減していくのかを考える必要があります。
例えば、道路事業なんかに使われる、建設国債(国が作る道路などのために発行される借金とでもいいましょう。)を、住民の反対を押し切ってまでトンネル掘ったり、掘り始めたのに調査不足のために途中で投げ出さざるを得ないような状況になったりするくらいなら、その借金を防波堤や堤防、避難所の強化に使うべきなんじゃないか…なんて、誰でも思いつくようなことを書いてみます。
ここで、防波堤や堤防という単語を使ったのは、もちろん東日本大震災による津波の影響がありますが、神戸がある兵庫県だって、日本海と太平洋に挟まれているわけです。そして、阪神淡路大震災の震源地である淡路島は、島だからこそ、津波に苦しめられることだって多いのです。
そして、何よりも強調したいのは、阪神淡路大震災の時分も、「震度7」という概念がなかった。つまり、人類観測史上、最大規模のものだったわけです。そして、東日本大震災の津波もそうでした。
つまり、誰も予測しえないようなことは常に起こる可能性が十分にあるということを言いたいわけです。
国債が余ったから適当に消化しようなんて、もし考えている人がいるなら、十二分にも気を遣って、このくらいのことはすべきだと思うのが通常じゃないかとすら思ってしまいます。
さて、なんとも感情的な文章になってしまいましたが、人災を避けるためには、欲の制御と十分な予防があることは言うまでもないでしょう。
最も、普段から十二分に対応できている国では、国民の満足度も高いように予想します。つまりは、そういうことに気を配れる国家では、人権の保護なんかも、重点的に力を入れているのではないか、という予測です。
次回以降に、国民満足度についても触れられればと思います。
最後に、阪神淡路大震災で犠牲になられた皆様へ、ご冥福をお祈りいたします。

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