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ついに初の日本人犠牲者か。湯川氏殺害か。

  • 執筆者の写真: mahomiyata45
    mahomiyata45
  • 2015年1月25日
  • 読了時間: 4分

私達は、いつから命を失うことに恐れを感じるようになったのか。

最近ニュースを見ているとこんなことを思う。

ふと、テレビをつけると、2歳や3歳の子供たちが、交通事故に巻き込まれて亡くなったという。

戦後に生まれた日本人は、特に自然によらない「死」(殺害や事故など)に慣れていないのだろうか。

昨夜は早く寝たので、今朝、イスラム国に、湯川遥菜氏が殺害されたらしいということを知った。

正直、情報を発信する者がこのようなことを言うのは不謹慎であるが、2人拘束されているという中で、1人は無事であるということ、そして、生きていらっしゃるのが後藤氏ということを知った時に、悲しみや憤りと共に、安心も共存していた。

この曲がった心理は何なのか?

湯川氏は、民事軍事会社を設立し、シリアでの軍事ビジネスを目的に渡航したと言われている。そして後藤氏に関しては、湯川氏が渡航前に、危険地帯へ渡る際の相談を持ちかけ、知り合ったと報道されていた。そして、後藤氏は、自身が相談を受けたにも関わらず、命の保障のない国へ渡り、そして、拘束されてしまった湯川氏を解放してもらうために、必死の覚悟で渡航したという。

つまり、心の中で、確実に命の重さを天秤にかけてしまったのだ。もちろんそれは故意ではなく、各自の命や他人へ被られる害などに対する責任をどのように取ろうとしているのかという態度について比較したにすぎないつもりであったが、それが確実に、生き残っているのが後藤氏でよかったという思想に繋がってしまったわけだ。

そして死因は全く異なるが、同じく自身の意思に反して亡くなったという2歳や3歳の子供たち。もちろんニュースとして、外交が絡む、今回の件と、国内の悲しき事故とは、取扱が異なるのは、理解できるが、同じ命が失われたことに、なぜこんなにも差を感じるのだろうか。

今日、考えたいのは、いかなる理由があっても「命」は尊く、他者からその価値を批判されることもあってはならないということだ。話しはまた飛ぶが、そう断言してしまうと、「死刑制反対」の思想にも直結されてしまうこともあるが、実際に、この問題に関しても、人権にとってよくない行為として、死刑を廃止した先進国も多々ある。つまり、神以外は如何なる理由があっても、誰も自他の「死」に関与するべきではないという考え方だ。

湯川氏に関してはどのように考えるべきだったのか。確かに、彼(彼女)のとった行動は、他人に迷惑のかかることだったと言えるだろう。どのような志で渡航したのかはわからないが、少なくともジャーナルやボランティアなど、特別な理由のない限り、外務省が「危険エリア」としている国に入ること自体も、自身の責任だけではならない部分がある。そして、その内容も、一般的に支持されるものとはいいにくい。そして、現状のとおり、外交として日本だけでなく、海外も大きく巻き込む事態になるのだから、結果、彼(彼女)の行動が社会を混乱に陥れ、自身も、命を奪われなくてはならなかったという最悪の事態を招いている。そして、後藤氏にも何か起こったらどうするのか。もちろん、彼も、自身の責任として渡航した。しかし、それももはや個人の責任の範囲には負えないものとなってしまった。

命に差はない。

しかし、成人として、人として取るべき行動(=責任)というものはいつまでも残り、他人に大きく影響するということを忘れてはならない。

今回の件も、様々な観点で問題や課題がある。しかし、今はただ、亡くなられた湯川氏のご冥福をお祈りするとともに、後藤氏がなんとか無事に解放され、生きながらえてくださることを祈るしかない。

※湯川氏に関して彼(彼女)と表記したことに関して。

事実関係は確認できていないが、湯川氏の本名は、湯川遥菜ではなく、湯川正行氏というそうだ。戸籍や生物学上は男性であるが、自身の自殺未遂で、生殖器を切り取り、結果として去勢手術をしている過去があるそうだ。自殺未遂の際に、もし生きながらえたら女として生きようとの発言もあったようで、性同一性障害であったのではないかとも言われている。

今回の私の記事も含め、湯川氏の行動や、経歴に関し、批判や揶揄がなされているようだが、彼の経歴が一般的なものでないという理由で、またLGBTQの当事者であったのではないかということで、他のLGBTQの方に悪い影響がないことを祈りたい。

今回、私があえて、不必要な情報でもある彼(彼女)がLGBTQであったのではないかという一説についてあえてふれたのには、差別的な意味ではなくむしろ、彼(彼女)の経歴、過去を観た時に、決して一筋縄にはいかなかった(波乱万丈であった)ところを見て、こういった現実に翻弄されるLGBTQの方も因果関係はわからないが少なからずいらっしゃるということも知ってほしいと思ったからだ。そして、それを原因に批判をしないでほしいという思いからだ。

祈る少女

 
 
 

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